テーマ:白川静

名著誕生の条件 (その弐)

 昭和四十三年に日本国内で発生した学生運動という騒乱の中で、小林秀雄とは別種の伝統の危機を感じて、名著を物した人物がいる。  漢字の碩学・白川静である。  この人もまた、小林同様、感性のずば抜けて鋭い文学者であった。  漢字の起源である「金文」「甲骨文」という碑文の研究に没頭していた彼が横目に見ていたのは、昭和四十三年暮れから…
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白川静博士の大志と南洲伝 (その二)

今回も以前掲載した文章の再掲載です。 《前回白川静博士の大志について述べました。東アジアの連帯のための漢字文化の復活です。そのための壮大な試みとしての白川漢字学でした。  残念ながら、白川博士が生きている間に、漢字文化復興による東アジアの連帯のための一歩を見るまでには到りませんでしたが、ここ日本国内においては、漢字ブームもあり、…
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白川静博士の大志と南洲伝 (その一)

 近日ようやく『(新)西郷南洲伝(下)』(高城書房)を発刊することになりましたので、以前白川静博士の訃報に接した時に掲載した文章ですが、南洲伝を世に問う意義が白川博士の大志に連なるものであることを改めて確認しておきたいと思います。 《去る10月30日、漢字研究の第一人者である白川静博士がご逝去されました。とても残念です。心から哀悼…
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白川静博士の大志

 今朝の新聞に、漢字学の碩学で一昨年お亡くなりになられた白川静博士の郷里福井県の小学校の漢字学習に、博士の漢字研究の手法が取り入れられるという報道がありました。非常に喜ばしいことです。  生前博士は次のように述べておられました。 「敗戦後の五十年にわたって、わが国の文教政策は、占領軍の指示するままに、極めて貧弱な当用漢字表の規制を受…
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白川静博士の死を悼む(二)

 前回白川静博士の大志について述べました。東アジアの連帯のための漢字文化の復活です。そのための壮大な試みとしての白川漢字学でした。  残念ながら、白川博士が生きている間に、漢字文化復興による東アジアの連帯のための一歩を見るまでには到りませんでしたが、ここ日本国内においては、漢字ブームもあり、その業績が一般に認知されることによって、種子…
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白川静博士の死を悼む

 去る10月30日、漢字研究の第一人者である白川静博士がご逝去されました。とても残念です。心から哀悼の意を表したいと思います。  白川静博士は漢字の起源である甲骨文(亀の甲羅や骨に記された文字)や金文(青銅器に彫られた文字)を読みこなし、漢字文化の再興に尽力された碩学です。『字訓』『字統』『字通』の辞書を一人で書かれたことは有名です。…
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