テーマ:吉田松陰

西洋の刑法は… 【西郷南洲翁遺訓解説】 第一二条

西洋の刑法は専ら懲戒を主として苛酷を戒め、人を善良に導くに注意深し。故に囚獄中の罪人をも、如何に緩やかにして鑒戒となるべき書籍を与え、事に因りては親族朋友の面会をも許すと聞けり。尤も聖人の刑を設けられしも、忠孝仁愛の心より鰥寡(かんか)孤独を愍(あわれ)み、人の罪に陥るを恤(うれ)い給いしは深けれども、実地手の届きたる今の西洋の如くに…
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明治維新における狂気と理性のダイナミズム

 吉田松陰は、井伊直弼が大老に就任し、幕政改革派や尊皇攘夷派の志士の弾圧に乗り出すと、理性によって突き詰めていった結果、この閉塞した状況を破るには狂の精神によるしかないと達観した。  この間の彼の言動には、まさに狂的な自己衝迫に駆られたものを感じさせる。  松陰は老中間部詮勝(まなべあきかつ)の殺害を企て、長州藩の中枢に訴えた。彼は…
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一狂生 高杉晋作

  吉田松陰は、幕末の煮詰まった時勢の中で、理性によって突き詰めていった挙句、現状の打破は狂気の発出によるしかないと達観した。それが、彼の弟子たちでさえ戸惑った、彼の常軌を逸した行動につながってくるのであるが、それはもちろん、今日言うところの発狂とはまったく別のものである。  これは三島由紀夫の切腹にも通ずる問題である。  ここ…
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吉田松陰の狂論 (南洲翁遺訓解説 「狂の精神」(補記))

 南洲翁の言行には、理性が横溢すると同時に、狂の精神が濃厚に漂っているのであるが、翁自身が、狂の精神について、直接語った言葉は私の知る限りではない。  しかし、ここまで紹介してきた遺訓、およびその解説で十分、狂の精神を重んじていたことはおわかりいただけたかと思う。  ここで一応参考までに、明治維新のもう一方の雄、長州藩の精神的指導者…
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「狂の精神(その一)」 (南洲翁遺訓解説 1-3 )

 天下後世までも信仰悦服せらるるものは、ただこれ一箇の真誠なり。…(中略)…誠ならずして世に誉めらるるは、僥倖の誉れなり。縦令当時知る人なくとも、後世必ず知己あるものなり。  (『西郷南洲遺訓』第三十七条)  前二回の内容を受けて、狂の精神について触れてみたい。  天下の是非を顧みず、命・名誉・地位・金を度外視して、さ…
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