テーマ:田母神論文

河本大作の人物像

 前回までの秦郁彦論文を叩き台にした論考は言わば「地ならし」である。  日本の大東亜戦争敗戦後に、アメリカと中国を中心とする旧連合国によって乱暴に整地された凸凹の土地の上に、基礎工事もままならぬうちに建てられ、一見堅牢ながら、危機にはめっぽう脆い、戦後日本という構築物を解体し、整地し直して、そこに日本の伝統が生かされた、堅牢な家屋…
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似非愛国者・河本大作 (その二)

 河本大作を似非愛国者と断ずる根拠は、秦郁彦氏の『昭和史の謎を追う』第二章「張作霖爆殺事件」中の次のくだりにある。 …白川陸相は一月に入って天皇から「まだか」と催促されているが、二月二十六日の拝謁では、調査が遷延している理由として「関係者は尋問に対し昂奮し、国家の為と信じて実行したる事柄に付取調べを受くる理由なしとの見地により…
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昭和天皇の御反省

 秦氏の著作『昭和史の謎を追う』第二章「張作霖爆殺事件の真相」をよく読むと、その史料収集力には感心するが、その扱いのずさんなことにはあきれる思いがする。  何にでもくっつく理屈というものの性質が存分に発揮されているのだ。  要は屁理屈といいたいのだが、あらかじめ決まった結論に沿って、史料を選別し、その史料をなるべく多く並べ立て、そこ…
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田中義一内閣総辞職の真相 

 田中義一は忠臣にして愛国者、河本大作は不忠にして、似非愛国者である。  昭和天皇は、聡明の御資質でありながらも、当時、君徳未熟であらせられた。  前回の末尾でそのように断言したが、これはあくまで秦郁彦氏の『昭和史の謎を追う』第二章「張作霖爆殺事件」を、河本大作単独犯行説が揺らいでいることを前提に、提示史料を中心に熟読することで…
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中国に解放された人の不自由な言論

 中国共産党に解放された外務省チャイナ・スクールの官僚「ヒロシ」氏から「張作霖爆殺事件の真相(その一)」にコメントを頂いたので紹介させていただく。 ヒロシ氏 「こんにちは、お久しぶりですね。 実はスルーしようかと思っていましたが、せっかく僕の名前に言及していただいたので、答えられる範囲で・・・ コミンテルンの利益につ…
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歴史家としての秦郁彦氏

 秦郁彦氏の『昭和史の謎を追う(上)』第二章「張作霖爆殺事件 青年天皇の熟慮」を今読み返してみると、歴史家としての氏の凡庸さを窺わせる箇所が目につく。  たとえばこんな風に。 「そもそも満州(東三省)は、中国の一部と言いながら中央政府の支配が及ばず、日露戦争の遺産として遼東半島租借地や満鉄を軸にする諸権益を確保した日本が、関…
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張作霖爆殺事件の真相 (その一)

 二〇〇八年の印象深かった事件の一つに田母神航空幕僚長の更迭事件があった。  その原因となったのが、いわゆる田母神論文である。    当時は自民・公明連立政権時代で、保守と期待された麻生太郎首相が、この保守のまっとうな論文を擁護しなかったことで、自民党は保守の支持を失わざるを得なかった。  自虐史観にうんざりしつつある、どちらか…
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チャイナ・スクール (その一)

 ここしばらく、ネット上の『憂えるヒロシ』なる人物との議論を行なってきた。  その結果、むしろ私の方が、ますます『憂えるヒデヤ』になってしまったのだが、彼が何を憂えているのかは、公的な意味においてはほとんど見えてこなかった。  わかったのは、少なくとも、日本の未来よりも、自身の将来を憂えているということぐらいだ。一応、仲間内では分…
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田母神論文に関する問答 (その三)

ヒロシさん 「いくつか、誤解がありますので、僕は以前、渡部さんのファンでした。 それが二十年ほど前でしたか、オソンファさんとの対談を出してから変りました。 いいかげんな人物と思いました。ですから、それ以前の著書は全部読んでいます。 それと張作霖の話ですが、昭和天皇が田中総理を叱責した話はご存じないのですか? これをどう…
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田母神論文に関する問答 (その一)

ヒロシさん 「大事な事を言うのを忘れてました。 『 日本の知性が海外情勢に目を向けず、内ばかりを見て、外交感覚を失ったから、南洲翁の外交政策が理解できなくなっただけです』の部分です。 この内容には異存はありません。 つまりこの記事の趣旨には基本的に賛成です。 それならなぜ、たもがみ一派の謀略史観を支持されるのかがわ…
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昭和史問答 ①「田母神論文」

日本の近現代史に詳しい「ヒロシ」さんからコメントをいただきましたので、これに対する答えを掲載したいと思います。 ヒロシさん 「 こんにちわ、僕もみましたよ(管理者注・・・十一月九日放送の『たかじんのそこまで言って委員会』。テーマは田母神論文でした。)。  たしか宮崎(哲弥)さんは肩書きをつけたのが問題だと言っていたような気…
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田母神論文

 十一月九日放送の読売テレビ『たかじんのそこまで言って委員会』に関する記事に始まって、これまで数回にわたって、いわゆる「対華二十一ヶ条要求」問題に象徴される、戦前の歴史認識に関する話題を扱ってきました。  今回ようやく田母神航空幕僚長の論文問題までたどり着けそうです。  その前にもう一つだけ、対華二十一ヶ条要求問題を理解する上で…
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