テーマ:書評

大東亜戦争と「宋襄の仁」

「端的に言えば、大東亜戦争は罪悪なのではなく、失敗だった」 保守思想家の福田恒存はそう言った。  大東亜戦争の道義性についてはすでに触れたが、一方で、当時の世界が、列強が生き残りを懸けて合従連衡を行い、サバイバルを展開する、いわば戦国時代であった、という見方をするならば、日本は降伏した以上、敗北したわけだから、戦略的には過…
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「硫黄島からの手紙」と「父親たちの日章旗」

 世界を驚愕させた日露戦争における日本の勝利。  これは、有色人種の全ての奴隷化を目指す、白色人種の社会を震撼させた。  彼らは日本を脅威視するようになった。  それは特にアメリカにおいて著しかったのである。  硫黄島における抗戦において、市丸利之助海軍中将は、玉砕を前にして、ルーズベルトに手紙を書いて次のように言っ…
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市丸利之助海軍中将の「ルーズベルトに与うる書」

 大東亜戦争は、アメリカが悪い。  戦争勃発の要因を探っていって、「えんだんじ」先生はそういった結論を出された。  もちろん、戦争である以上、双方にお国の事情があり、双方の正義が掲げられることになる。  アメリカが掲げる大義名分はいつの時代の戦争でも大体想像がつく。  自由・平等・人権や民主主義といった価値である。 …
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書評 『大東亜戦争は、アメリカが悪い』 鈴木敏明著 (勉誠出版)  (その壱)

 『大東亜戦争は、アメリカが悪い』の著者・鈴木敏明氏は日本の再生に執念を燃やす、先輩にして同志の「えんだんじ(炎男爺)」である。  そんじょそこらの壮年、青年よりよほど熱い。  「えんだんじ」先生は一九三八年生まれの外資系の定年サラリーマン。  私の父と同年代である。  三十を過ぎた頃から、戦前・戦中の日本のすべてが…
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書評 鈴木敏明 『えんだんじ 戦後昭和の一匹狼』

 最近体調を崩していて、自分のテーマを追い続ける気力を失っていたこともあって、気分転換に鈴木敏明氏の自伝小説『えんだんじ 戦後昭和の一匹狼』(文芸社)を読んだ。昨年の夏に贈呈されて、読まなければと思いつつ、なかなか読めないでいた本だ。  興味もあったこともあって、360ページの長編にもかかわらず、二日の内に読み終えることができた。…
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ルーズベルト大統領の犯罪 『フーバー回想録』

「F・ルーズベルトの犯罪 『フーバー回想録』の衝撃」  (2月 20th, 2012 by 月刊日本編集部. http://gekkan-nippon.com/?p=2969)  昨年十二月、日米開戦から七十周年を迎えた。その直前に一冊の回想録が刊行された。ジョージ・ナッシュ氏が編集したフーバー大統領の回想録『Freed…
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大東亜戦争と「宋襄の仁」

「端的に言えば、大東亜戦争は罪悪なのではなく、失敗だった」 保守思想家の福田恒存はそう言った。  大東亜戦争の道義性についてはすでに触れたが、一方で、当時の世界が、列強が生き残りを懸けて合従連衡を行い、サバイバルを展開する、いわば戦国時代であった、という見方をするならば、日本は降伏した以上、敗北したわけだから、戦略的には過…
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「硫黄島からの手紙」と「父親たちの日章旗」

 世界を驚愕させた日露戦争における日本の勝利。  これは、有色人種の全ての奴隷化を目指す、白色人種の社会を震撼させた。  彼らは日本を脅威視するようになった。  それは特にアメリカにおいて著しかったのである。  硫黄島における抗戦において、市丸利之助海軍中将は、玉砕を前にして、ルーズベルトに手紙を書いて次のように言った。 …
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市丸利之助海軍中将の「ルーズベルトに与うる書」

 大東亜戦争は、アメリカが悪い。  戦争勃発の要因を探っていって、「えんだんじ」先生はそういった結論を出された。  もちろん、戦争である以上、双方にお国の事情があり、双方の正義が掲げられることになる。  アメリカが掲げる大義名分はいつの時代の戦争でも大体想像がつく。  自由・平等・人権や民主主義といった価値である。  これ…
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書評 『大東亜戦争は、アメリカが悪い』 鈴木敏明著 (碧天舎)  (その壱)

 『大東亜戦争は、アメリカが悪い』の著者・鈴木敏明氏は日本の再生に執念を燃やす、先輩にして同志の「えんだんじ(炎男爺)」である。  そんじょそこらの壮年、青年よりよほど熱い。  「えんだんじ」先生は一九三八年生まれの外資系の定年サラリーマン。  私の父と同年代である。  三十を過ぎた頃から、戦前・戦中の日本のすべてが悪かった…
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論語

何年か前のこと。 呉智英氏の『現代人の論語』が文芸春秋社から出た。 著者の呉氏は、自ら封建主義者を名乗るだけあって、江戸時代の価値規範の軸であった『論語』をこよなく愛する人である。今はどうか知らないが、何年か前までは、「以費塾」という『論語』を講ずる塾を、思想家の浅羽通明氏と運営していた。  その氏の『論語』に対する解釈を書い…
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「征韓論政変の謎」(海鳥社)伊牟田比呂多

 著者の伊牟田氏は、幕末西郷隆盛の密命を受けて江戸に赴き、浪士を使った幕府への挑発を実行したとされている伊牟田尚平の子孫の方でしょうか。西郷南洲顕彰会の機関誌「敬天愛人」誌によく記事を書いておられます。前掲書はその伊牟田氏が書いた征韓論政変に関する著作ですが、政変の謎に挑んだ研究書というよりは、毛利敏彦氏の「明治六年政変の研究」の延長線…
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司馬遼太郎の魅力

 さて3回にわたって、司馬遼太郎を論じてきましたが、これは大きな影響を受けてきた司馬遼太郎を自分の中でしっかり位置づけておきたいという欲求があったからであって、決して悪意があったからではありません。  近々高城書房から出版する予定の『(新)西郷南洲伝』の下巻は紙幅の関係もあって、テーマを「征韓論争」と「西南戦争」に絞ることになったので…
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司馬遼太郎『翔ぶが如く』 (その三)「司馬と徳富蘇峰」

 さて徳富蘇峰の畢生の大著『近世日本国民史』が敗戦の余波を受けて、明治時代に入ったところで出版が滞ってしまったことはすでに触れました。  しかし思わぬことで、『近世日本国民史』は再刊されることになったのです。蘇峰没して二年後の昭和34年、彼の故郷を根拠にする熊本日々新聞社長の呼びかけが端緒となって、時事通信社から、未刊本を含む全百巻が…
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司馬遼太郎『翔ぶが如く』 (その二) 「司馬と徳富蘇峰」

 前回司馬遼太郎の明治維新を題材にした歴史小説には種本があるということを書きましたが、その種本は、海音寺潮五郎が西郷隆盛について書くときにも種本になっていたふしがあります。海音寺だけでなく、戦後の歴史小説家の多くがその本を種本にしている、という説もあります。  それが徳富蘇峰の『近世日本国民史』です。  この本は日本の近代史に興味を…
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司馬遼太郎『翔ぶが如く』 (その一)「司馬と海音寺潮五郎」

 今回は司馬遼太郎について。  そもそも私は司馬遼太郎の歴史小説のファンで、そこから歴史に興味を持つようになりました。  最初にはまったのが、ご多分に漏れず、「竜馬がゆく」でした。この人気作を始め、著作の多く、五十冊以上を繰り返し、繰り返し読んだものです。  司馬遼太郎の作品は分かりやすく、歴史入門としては最適で、今でも彼の作品か…
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毛利敏彦「明治六年政変」(中公新書)

 前回中公新書より出たばかりの小川原正道著「西南戦争」について触れましたが、今回はそこでも触れた毛利敏彦「明治六年政変」について触れたいと思います。  この本も中公新書から出ていますが、出版されたのは1979年で、その内容は前年に有斐閣から出版された「明治六年政変の研究」が土台となっています。  この両書は歴史学の原則に則って、史料…
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小川原正道『西南戦争』(中公新書)

 すでに『(新)西郷南洲伝(下巻)』本編を書き終えていた十二月の末頃、中公新書より西南戦争を題材にした新書が出版されました。  年末年始にざっと目を通したのですが、その後書きによると西南戦争を題材にした新書の出版というのは何と50年ぶりなんだそうである。昨年西郷隆盛没後・西南戦争勃発百三十周年を記念して出版された西郷関係の書籍は、執筆…
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