東條英機の遺言

七十余年前、日本人を地獄に引きずり込んだコミンテルンのスパイ尾崎秀実は逮捕されて、戦時中、次のように検察当局に語ったそうだ。

「自分等の日本赤化運動は、すでにその目的を達し、日本は遂に大戦争に突入し、擾乱は起り、革命は必至である。自分の仕事が九分通り成功しながら、今その結果を見ずして死ぬのは、残念である」。(重光葵『昭和の動乱』より引用)

 戦後、スターリンの陰謀を知った、安倍晋三現総理大臣の祖父岸信介は、三田村武夫『戦争と共産主義』序文に次のように書いている。

「近衛文麿、東條英機の両首相をはじめ私まで含めて、支那事変から大東亜戦争を指導した我々は、言うなればスターリンと尾崎に踊らされた操り人形だったということになる。私は東京裁判でA級戦犯として戦争責任を追及されたが、今、思うに東京裁判の被告席に座るべき真の戦争犯罪人は、スターリンでなければならない。然るに、このスターリンの部下が東京裁判の検事となり、判事をつとめたのだから誠に茶番というほかはない」


 これといわゆる近衛上奏文、および処刑直前の開戦時の総理大臣東條英機の遺言を照らし合わせると、戦後日本を蝕んできたものの正体の一端が明らかになっていくるだろう。

 以下は抜粋である。


「開戦の時のことを思い起こすと、実に断腸の思いがある。今回の死刑は個人的には慰めるところがあるけれども、国内的の自分の責任は、死をもって償えるものではない。しかし国際的な犯罪としては、どこまでも無罪を主張する。力の前に屈服した。自分としては、国内的な責任を負うて、満足して刑場に行く。ただ同僚に責任を及ぼしたこと、下級者にまでも刑の及びたることは、実に残念である。
 天皇陛下および国民に対しては、深くおわびする。元来、日本の軍隊は、陛下の仁慈の御志により行動すべきものであったが、一部あやまちを生じ、世界の誤解を受けたるは遺憾である。日本の軍に従軍し、倒れた人および遺家族に対しては、実に相済まぬと思っている。

 今回の裁判の是非に関しては、もとより歴史の批判に待つ。もしこれが永久の平和のためということであったら、もう少し大きな態度で事に臨まなければならぬのではないか。この裁判は、結局は政治裁判に終った。勝者の裁判たる性質を脱却せぬ。

 天皇陛下の御地位および陛下の御存在は、動かすべからざるものである。天皇存在の形式について、あえて言わぬ。存在そのものが必要なのである。それにつきかれこれ言葉をさしはさむ者があるが、これらは空気や地面のありがたさを知らぬと同様のものである。

 東亜の諸民族は、今回のことを忘れて、将来相協力すべきものである。…

 米国の指導者は、大きな失敗を犯した。それは、日本という赤化の防壁を破壊し去ったことである。いまや満州は赤化の根拠地である。朝鮮を二分したことは東亜の禍根である。米英はこれを救済する責任を負っている。…

 日本は米国の指導にもとづき、武力を全面的に放棄した。それは一応は賢明というべきである。しかし、世界が全面的に武装を排除していないのに、一方的に武装をやめるということは、泥棒がまだいるのに警察をやめるようなものである。
 私は、戦争を根絶するには、欲心を取り払わねばならぬと思う。現に世界各国はいずれも自国の存立や、自衛権の確保を説いている。これはお互いに欲心を放棄していない証拠である。国家から欲心を除くということは、不可能のことである。されば世界より戦争を除くということは不可能である。結局、自滅に陥るのであるかもわからぬが、事実はこの通りである。それゆえ第三次世界大戦は避けることが出来ない。…

 第三次世界大戦においては、極東がその戦場となる。この時にあたって、米国は武力なき日本をいかにするのであろうか。米国はこの武力なき日本を守るの策を立てなければならぬ。これは当然の、米国の責任である。日本を属領と考えるのであったならば、また何をかいわんや。そうでなしとすれば、米国に何らかの考えがなければならぬ。…

 今回の処刑を機として敵、味方、中立国の罹災者の一大追悼会を発起せられたし。もちろん、日本軍人の間に間違いを犯した者はあろう。これらについては衷心、謝罪する。これと同時に、無差別爆撃や、原子爆弾の投下をなしたことについて、米国側も大いに考えなければならぬ。従って、さようなことをしたことについては、米国側も大いに悔悟すべきである。

 …教育は精神教育を大いにとらなければならぬ。忠君愛国を基礎としなければならぬが、責任感をゆるがせにしてはならぬ。この点については、大いに米国に学ぶべきである。学校教育は、人としての完成を図る教育である。従前の醇朴剛健のみでは足らぬ。宗教の観念を教えなければならぬ。欧米の風俗を知らせる必要もある。俘虜のことについても研究して、国際間の俘虜の観念を徹底せしめる必要がある。」
(以上、清瀬一郎『秘録 東京裁判』中公文庫より抜粋引用)



 日米戦争を望んだルーズベルト大統領が容共主義者であり、その側近にコミンテルンのスパイがウジャウジャいたことは今日動かすことの出来ない事実となっているが、これに気づいたアメリカは赤狩りを行って、ソ連と対峙した。

 遺言中にある極東で起るはずの第三次世界大戦とは、米ソの対立のことだが、朝鮮戦争で一部実現した。しかし、冷戦を経て、朝鮮半島は分断されたままで、膨張する共産中国が周辺諸国を影響下に置きつつ、アメリカと対立しつつある現在も問題は継続中である。
 今、尖閣諸島がその発火点になろうとしているのかもしれない。
 第二次安倍内閣がその問題に抜本的に取り組もうという意志を持った内閣であることは間違いないようだ。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック