海賊のはなし

 海賊、と言っても、映画に出てくるような海賊でも、ソマリア沖に現れる昔ながらの海賊の事ではない。日本の捕鯨活動にとって重大な脅威となっているシー・シェパードの事だ。
 彼らは新手の海賊だ。アングロサクソンの人種差別意識につけ込んで、マスメディアを駆使した巧妙な資金集めを行っている。

「シー・シェパード」ウィキ解説;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%89

 英国女王エリザベス一世の庇護を受けて、ライバル・スペイン国王の船を襲って財宝を掠め取ったキャプテン・ドレイクを連想してしまう。

 「フランシス・ドレイク」ウィキ解説;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AF

 キャプテン・ドレイクは、プリマス商人の盛んな投資を受けて、海賊活動を行っていたが、莫大な戦利品を女王に献上する事で、その有能さを認められ、サーの称号とともにナイトに叙せられている。
 女王の後ろ盾を得て、ドレイクはさらにスペインの商船隊に対する活動を活発化させた。

 これに堪忍袋の緒を切らしたスペイン国王フェリペ二世は、戦艦六十八隻、計百三十隻から成る無敵艦隊(インヴィンシブル・アルマダ)を編成し、英国の海上勢力を一掃すべくドーヴァー海峡に殺到した。
 この時ドレイクは艦隊の副司令官に任命され、海戦の実質的な指揮を執り、海賊的な戦法を駆使して、無敵艦隊を巧妙に撃退した。

 「アルマダの海戦」ウィキ解説;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%80%E3%81%AE%E6%B5%B7%E6%88%A6

 
 シー・シェパードもまた、その有効な活動が認められて、どこかの大国の後ろ盾を得るかもしれない。すでにオーストラリア政府などは、母港を提供するなど協力的だ。

 
(参照記事)

「日本たたきで収入アップのシー・シェパード代表」

配信元:産経新聞

2011/11/20 12:00更新記事;http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/asia/535662/


 米国の反捕鯨団体、シー・シェパード(SS)代表のポール・ワトソン容疑者(傷害容疑などで国際指名手配中)の2010年の報酬が、前年より2・5万ドル増の12万ドル(約920万円)だったことがわかった。05年に南極海調査捕鯨妨害を開始して以来、ワトソン容疑者が受け取った資金は52万ドル(約4千万円)にもなる。日本への過激な妨害をPRして集めた寄付金で、“私腹肥やし”を行っていた形だ。一方、SSの拠点の1つとなっている英国で、与党保守党の国会議員、ザック・ゴールドスミス氏がSSの資金集めを支援し、英国での後援者となっていたこともわかった。

 SSは米国と英国で、総収入における税金が控除される特別なNPOとして認定され、毎年、当局に対して活動報告書を提出する義務がある。いずれの事実も、産経新聞が入手したSS米国本部と英国支部の活動報告書により判明した。

 1977年に、国際環境保護団体グリーンピースから脱退したワトソン容疑者が設立したSSは、団体のカリスマを信奉するメンバーが集まり、ワトソン容疑者の意向が強く反映される。日本の捕鯨関係者は「SSはワトソン容疑者がいなければ、ただの烏合(うごう)の衆に過ぎない」と分析する。

 メディアを巧みに操るのが得意なワトソン容疑者は、調査船団を妨害する際、米、英、オーストラリアなどの反捕鯨国のメディアに情報を流し、一方的に日本を批判。各メディアも「日本船団がわれわれを殺害しようとしている」などとするワトソン容疑者の言葉をそのまま伝え、一方で、SSも公式サイトなどで「今すぐ寄付を」などと呼びかけて、団体への支持が集まってきた経緯がある。

 特に、SS抗議船にカメラクルーを乗船させ、捕鯨妨害の様子を撮影した米有料チャンネル、アニマルプラネットの番組「Whale Wars(クジラ戦争)」が2008年に始まると、団体の収入はうなぎ上りに増加。2010年には、米国内での総収入は991万ドルと過去最高を記録した。

 報告書によれば、団体が与えたワトソン容疑者の年俸は05年に7万ドル、06-08年は8万ドルで、09年に9・6万ドル、10年に12万ドルとなっている。ワトソン容疑者は反捕鯨国のメディアに頻繁に出演しており、出演料を含めると年間収入はさらに多いとみられる。

 ワトソン容疑者は事あるごとに「われわれの団体は多くのボランティアが活躍している」などとPR。無償の若者たちが危険な活動に手を染める一方で、ワトソン容疑者だけが特別で、日本をダシに使って集めたお金を懐に入れてきたとも言える。SSを脱退した前活動家によれば、「団体にはお金を管理する何人かのメンバーがいて、ボランティアとのトラブルが絶えない」という。

 一方、SS英国支部も年間収入を増やした。昨年は、33・8万ポンド(約4000万円)と前年より26万ポンド増加した。報告書には「後援者が増えた結果だ」と記され、最大の後援者の1人として、チャリティーイベントなどでSSの活動を支えたゴールドスミス氏の名前を挙げている。

 ゴールドスミス氏は環境保護関連の雑誌編集者を務めた経歴を持ち、保守党の政治活動にも参加。昨年5月、ロンドン市内の選挙区から立候補し当選、下院議員となった。公式サイトには「幅広い分野で環境保護問題に関与している世界中の団体のために資金を集めている」と記されている。

 SSについては「すばらしい団体」「英雄的な活動をする」と支持を表明。昨年1月に、SS抗議船アディ・ギル号が日本の第2昭南丸と衝突沈没した際には、声明を出し、「彼らは日本の捕鯨船を怖がらせるスピードを持つアディ・ギル号に代わる船を手に入れたがっている」「支援を必要としている」などと団体への寄付を呼びかけた。

 SSの活動に、物資人員面でも金銭面でも多大な貢献を果たしているオーストラリアでも、与党緑の党のボブ・ブラウン党首がワトソン容疑者との親交ぶりをアピール。事実上の母港のタスマニア島・ホバート港にSS抗議船が寄港する際には、波止場まで出迎えるパフォーマンスを見せ、日本を批判する豪州での急先鋒(せんぽう)となっている。

 SSは、英国でも豪州でも、政治ロビー活動で国会議員に支えられている実態が浮かび上がった。(佐々木 正明)



 佐々木正明氏ブログ;http://sasakima.iza.ne.jp/blog/entry/2516400/


 オーストラリアの建国は大英帝国の流刑地としてスタートしており、それは血塗られた歴史だ。
 流刑者による現地住民・アボリジニーの虐殺。
 シー・シェパードの母港となっているタスマニア島のアボリジニーは彼らによって絶滅させられている。

 絶滅させられたのは動物ではない。人間だ。
 そのタスマニアに活動の拠点を置く人種差別主義活動団体シー・シェパード。なんとも象徴的だ。

 国家の起源というものはいつまでもついて廻るのだろう。
 母国英国の有力国会議員もロビー活動を行っている。やがてアングロサクソン一家の大黒柱といってよい、オーストラリアの兄国にして、人種差別主義大国アメリカでもこういった活動が活発化してくるにちがいない。
 世界の警察と言いながら、その実、エゴイスティックに国益ばかり追求しているのがアメリカという国だ。星条旗の星は連邦政府の州の数を表しているが、独立当時13個だった星の数を50にまで増やして現在に至っている。

 「シー・シェパード」という名は、海の番犬との意味が込められているそうだが、彼らの旗は海賊の旗をイメージしたものとなっている。
 彼らの精神性の表れと見ていいだろう。
 血は争えない、と言ったところか。

 彼らの面罵で、逮捕されたアディギル号元船長ピーター・ベスーンの内情暴露でも明らかだが(ウィキ記事「シー・シェパード」参照)、サーチナに掲載された、彼らの欺瞞性を表す次の記事をご覧頂きたい。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0316&f=national_0316_109.shtml

(引用開始)

 岩手でシー・シェパードが震災・津波に遭遇…「日本人は親切だった」
2011/03/16(水) 12:03

 環境保護団体を標榜(ひょうぼう)するシー・シェパードのメンバー6人が11日、岩手県の三陸海岸にある大槌町で、地震と津波に遭遇していたことが分かった。「イルカ保護のため」として、同地を訪れていた。6人全員が無事だった。リーダーのスコット・ウェスト氏は手記を発表し、甚大な被害に驚き、心を痛めると同時に、自分たちに向けられた「日本人の親切さと温かさ」を強調した。

 津波が押し寄せた時、メンバーらは、イルカ処理施設を見ることができる高台にいた。そのため、巨大な津波が街を破壊する様子を目の当たりにした。夕方になり、残骸(ざんがい)の上で漂流する女性が助けを求めている悲鳴を聞き、ロープを投げるなどしたが届かず、道路に出て消防車を呼んだ。消防隊員が救出しようとしたが成功せず、女性が乗る残骸は海の方にゆっくりと流されていった。あたりは暗くなり、女性の声も聞こえなくなった。ウェスト氏は「ショックだった。信じられなかった」とつづった。

 11日夜は、メンバーが乗ってきた自動車の中で過ごした。外気はセ氏0度程度に冷え込んだが、ガソリンが十分にあったので、凍えることはなかったという。夜明けごろに山火事が発生し、人々が逃げてきた。周囲の道路は自動車が走行できる状態ではなかったので、徒歩で脱出した。その後、安全な内陸部に向かうことにしたが、警察官に事情を話したところ、遠野市にあるホテルを手配してくれた。約50キロメートルの道のりだったが、歩くしかなかった。大槌町の市街地は壊滅状態で、レンタカーを利用することも、不可能だったという。

 すると、住民男性のひとりが、遠野市に向かう自動車2台を手配してくれた。運転してくれたのは、経営していた商店が津波で流されてしまうなど、「すべてを失った人だった」という。ウェスト氏は「この日、われわれに向けられた親切と寛容さを、書きつくすことはできない」、「日本の人々は暖かくて親切だと、これまで以上に確信することになった」と記した。

 ただし、クジラやイルカ漁に反対する立場は変わらず、「イルカなどの虐殺をやめれば、日本は海洋保護のリーダーになる可能性が大いにあるのだが」との考えを示した。(編集担当:如月隼人)


(引用終わり)


 鯨やイルカの保護のためと称して、日本人のあらを探しにきていたシー・シェパードのメンバーが、すべてを失っても、人間を大事にする日本人に助けられた、とはなんとも皮肉な話だ。
 しかも身内を失い、家を押し流され、悲惨な現状で手一杯のはずの現地の人々に、立ち往生したくらいで手間を掛けさせた。
 言葉に尽くせぬほどの恩義を受けておきながら、その実、寄付金目当ての欺瞞に過ぎない、鯨への道義を優先する。
 人道に悖るとはこのことだ。
 
 ゴッドから与えられた人間の所有物として、牛やブタの虐殺の抑制もせずに、それでいて、神々への感謝を忘れず、自然の恵みとして、その一部を必要な範囲で頂いている我らが日本人を叩いて、正義づらする彼らの姿は醜悪ですらある。

 彼らアングロサクソンの先祖は、豚や牛などの家畜に飽き足らず、世界中の有色人種まで家畜化しようと、世界中を貪欲に侵略していった。
 昭和十六年の段階でそれは完成間近だった。
 つまり、白色人種による全有色人種の家畜化は完成間近だった。
 日本人があの時起ちあがらなければ、それは間違いなく完成していただろう。
 
 彼らが今、植民地政策をやめて(日本が起ちあがったことが直接的・間接的要因となって、アジア各国の独立が達成されていった結果、それをやりたくとも出来なくなったからだが)、非白色人種に対して少しでもまともな人間面を出来るのは、ある意味、人種平等を掲げて戦った先人の矯正のおかげではないか。
 
 家畜化が達成していればいくらでも屠殺は許されて、家畜化が達成されていなければ抑制された捕食でさえ許されないなどという、手前勝手な理屈は国際社会で許されていいはずがない。
 
 「海洋保護のリーダー」云々のおためごかしなど世界は必要とはしていない。
 我々は、海洋保護を云々する資格のない彼らにいわれなくとも、またリーダーにならなくとも、自然との共生の過程で、海洋保護をこれまでも行ってきたし、これからも行っていくだろう。
 そういった、思い上がって、腹の曲がった、偽善的な彼らのような人々とも自然の一部として、共生をしようと心がけるのだ。
 海の番犬(シー・シェパード)を名乗って、独断と偏見で正義漢面しているウェスト君でさえも助ける。

 罪を憎んで人を憎まず。

 それが日本人の正義感であろう。

 ちなみに、俗に言う「罪を憎んで人を憎まず」という言葉の出典は、『孔叢子(くぞうし)』「刑論」篇の「孔子曰く、可なるかな、古の訟(うったえ)を聴く者は、その意を悪(にく)み、其の人を悪まず。」という言葉にあるそうだ。
 我々の先人は、出典を忘れても、その精神を日本人の感性で受け止めて、それを日本語という貯水池の中にしっかりと貯蔵してきたのである。
 問題に深切に直面した時に、ようやくその言葉が意識に現れてくる。
 軽薄に生きている日本人には、この「やまとごころ」の機微が往々にして見えてこない。

 ともかく、誰もが維新を言いたがる現在の日本は、まさしく幕末や明治から昭和初期にかけての日本が経験したような動乱の時代を迎えつつある。
 さらに装いも新たにした海賊が跳梁跋扈する時代とあっては、後世の歴史家や小説家にとってこれほど面白い時代はないのではあるまいか。
 彼らにとって恰好の材料を提供する時代となるだろう。 

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