西郷隆盛

アクセスカウンタ

zoom RSS 聖賢に成らんと欲する志なく… 【西郷南洲翁遺訓解説】 第三十六条

<<   作成日時 : 2017/07/07 17:04   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

聖賢に成らんと欲する志なく、古人の事跡を見、とても企て及ばぬという様なる心ならば、戦に臨みて逃ぐるより猶卑怯なり。朱子も白刃を見て逃ぐる者はどうもならぬと云われたり。誠意を以て聖賢の書を読み、その処分せられたる心を身に体し、心に験する修行致さず、ただ、斯様の言、斯様の事と云うのみを知りたるとも、何の詮なきものなり。予、今日、人の論を聞くに、何程尤もに論ずるとも、処分に心行き渡らず、ただ口舌の上のみならば、少しも感ずる心これなし。真にその処分ある人を見れば、実に感じ入るなり。聖賢の書を空しく読むのみならば、譬えば人の剣術を傍観するも同じにて、少しも自分に得心出来ず。自分に得心出来ずば、万一立ち合えと申されし時、逃ぐるより外あるまじきなり。


(大意)聖人賢者のようになろうとの志を持たず、古の偉人の事跡を見て、とても企て及ばぬというような萎縮した心持ならば、戦に臨んで逃げるより猶卑怯である。戦の場に臨むことからさえ逃げているのだから。朱子も抜き身の刀を見て逃げるような者はどうにもならぬ、と言われた。誠意を以て聖賢の書を読み、その物事に対処せられた心を身に引きつけ、心に試し実際に験す修行をせず、ただ、聖賢の書にこのような言葉があり、このような事があった、ということだけを知っていても、いざという時何の役にも立たない。自分は、今日の人の議論を聞いて、どれほどもっともそうに論じていても、どのように判断しどのように対処するかに心が行き渡っておらず、ただ口舌だけの論ならば、少しも心が感じ、動かされることはない。真にそういった処分の出来る人に出会うことが出来れば実に感じ入ってしまう。聖賢の書を空しく読むだけならば、たとえば人の剣術を傍観しているのと同じことで、少しも自分の心に得ることが出来ず、万一立ち合えと言われたとき、逃げるほかないだろう。


【解説】この条に関しては(大意)の通りで、特に解説を必要とはしないだろう。
 ただ、「聖賢の書」や歴史の中に、このような言葉があり、このような事があった、と書き綴っていることについて、この、情報の洪水にさらされ、宣伝工作によるいわば情報戦争の真っただ中にある現代社会において、それらが世間に十分認知されず、誤解さえある以上、書き続けて、真相を明らかにすることには大きな意味があるだろう。これは分かりやすいところでは戦前の日本をめぐる議論が侵略であったか否か、あるいは多くの事件、たとえば「南京事件」や「慰安婦問題」の真相をめぐってマスメディアを騒がしていることで明らかだが、その延長線上で捉えてみればよい。筆者は大東亜戦争肯定論の立場に立つが、その大日本帝国でさえ、明治維新の開国政策により、本来の自我喪失の危機に晒されて、國民の國體観は揺れ動いていたのであり、その根源が幕末に始まり西南戦争におわる王政復古運動の在り方に現れているからこそ、翁の遺訓とその背景となる日本の伝統を解き明かすことの現代的意義があると信じている。
 そして、それは基本的に文章に書いて、明らかにしていくほかない。
 筆者は大東亜戦争における日本の立場を事実に基づいて明らかにしようと日々努力しておられる方々に敬意を抱いているが、そのさらに根元を問うことこそが自分の為すべき仕事なのだと思っている。

 一方で、ただ知るだけでは何の詮もないという翁の言葉にはチクチクと刺さるものがある。
 彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず。国際情勢は混沌としていて先が読めない状況で、数年以内に日本は、朝鮮半島をめぐる問題、次いで中国と戦争になる可能性が高いと言われている。しかし、すでに彼らの工作は日本の中枢から各部に浸潤していて、間接侵略はほぼ完成の域に達しているだろう。すでに「トロイの木馬」は多くの日本人が七十年にわたる太平にまどろんでいる間に闇に紛れて深くにまで入り込み、もはや白昼堂々と始動していると言ってよい。
皇室はわが文明、わが國體を守る上で最後の砦だが、今上陛下の譲位、女性宮家創設へのマスメディアの世論誘導は、女系天皇誕生に向けての宮内庁の陰謀であり、敗戦以来70年の歳月をかけて陰に行われてきた共産主義者の二段階革命工作の第一段階―伝統文化の破壊工作―の総仕上げの意味を持っている。第2段階は…もちろん共産政権の樹立である。それはグローバリズムと表現される国際金融資本グループの支配下に国民が組み込まれることを意味している。その結果は貧富の格差の拡大、一部の富裕層の金もうけのための戦争への加担、そのためのマスメディアの世論誘導工作、そしてその反作用である、報復としてのテロリズムと社会の無秩序化である。

 国際情勢にみられるこういった悪連鎖を断つためには、彼を知り、己を知る努力を重ねていくしかないだろう。それはすなわち現実を見、それと向き合う覚悟を据えるということでもある。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
聖賢に成らんと欲する志なく… 【西郷南洲翁遺訓解説】 第三十六条 西郷隆盛/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる