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zoom RSS 神かカイサルか ―山本七平

<<   作成日時 : 2015/04/24 17:16   >>

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「パレスチナ問題」――それはおそらく二千年以上つづいて来た問題である。…(中略)…いったいその背後には何があったのか。それは一つの言葉に要約できる――「神かカイサルか」。
 当時の世界はこの言葉を理解しなかった。「神はカイサル」ではあっても、「神かカイサルか」という言葉はあり得ない。当時の全世界の民にとっては、この言葉が語義矛盾であったろう。従ってローマ人は、この言葉のために戦い、この言葉を守るため平然と処刑される人を理解できなかった。そしておそらく、いまの日本でも理解されないであろう。

 ――『聖書の旅』 山本七平――



 
 考えてみれば、ニーチェの生涯の苦闘もこの問題――神かカイサルか――なしにありえなかったし、聖書に根を持つ共産主義運動は「君主制」の廃滅をその回答とした。
 このことは日本人にとっても他人事ではない。
 日本人の心、特にインテリの心に浸潤したネガティヴな「天皇制」批判もまた、ここに端を発し、明治開国以来の自己喪失が弱点となっている。

 昭和二十一年正月元旦の詔書が「人間宣言」と理解されているところにそれは顕著にあらわれているだろう。
 聖書に根を持つ白人社会が、特に「神の国」であることを自任しているアメリカが誤解するのはやむをえないが、せめて日本人はこの迷夢から覚めておく必要があるだろう。

 では、日本人が自己を取り戻す上で、何がその手がかりになるのか。
 実は『論語』とその受容の伝統である。

 それが「神かカイサルか」の問題に生涯をかけて取り組んだクリスチャン山本七平の洞察から得られることである。


【山本七平 動画】





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