西郷隆盛

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zoom RSS 「八紘一宇」

<<   作成日時 : 2015/03/20 17:50   >>

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 自民党所属の参議院議員・三原じゅん子氏が参議院予算委員における質疑の中で、「八紘一宇」という言葉を取り上げて、ネット上ではちょっとした話題になっている。

 氏は質疑の中で麻生太郎財務相に対し、「八紘一宇の理念のもとに、世界が一つの家族のようにむつみあい、助け合えるような経済、税の仕組みを運用することを確認する崇高な政治的合意文書のようなものを、安倍総理こそが世界中に提案していくべきだと思う」と持論を語った。

 これに対し、麻生太郎財務相は「八紘一宇は戦前の歌の中でもいろいろあり、メーンストリームの考え方の一つなんだと思う。こういった考え方をお持ちの方が、三原先生の世代におられるのに正直驚いた」と答弁し、この思想に対する言質を避けたとのことである。

 ネットではこの、三原氏の時代錯誤を感じさせる発言に対し、様々な立場の人から様々な見解が述べられているが、それぞれの思想的立場が表面化して面白い。

 

 ちなみに三原氏は発言当日、3月17日付の自身のブログ記事で、「八紘一宇」という言葉を敷衍して次のように書いている。



【「八紘一宇」というのは、『日本書紀』において、初代神武天皇が即位の折りに「掩八紘而爲宇」(あまのしたおおひていえとなさむ)とおっしゃったことに由来する言葉です。
(※2月11日の建国記念日が、神武天皇が即位したとされる日)。

この「八紘一宇」とは、簡単に言えば、「ひとつの家族のように仲良く暮らして行ける国にしていこうではないか」ということなのですが、昭和13年に書かれた「建国」という書物によりますと、

『八紘一宇とは、世界が一家族のように睦(むつ)み合うこと。一宇、即ち一家の秩序は一番強い家長が弱い家族を搾取するのではない。一番強いものが弱いもののために働いてやる制度が家である。これは国際秩序の根本原理をお示しになったものであろうか。現在までの国際秩序は弱肉強食である。強い国が弱い国を搾取する。力によって無理を通す。強い国はびこって弱い民族をしいたげている。世界中で一番強い国が、弱い国、弱い民族のために働いてやる制度が出来た時、初めて世界は平和になる。日本は一番強くなって、そして天地の万物を生じた心に合一し、弱い民族のために働いてやらねばならぬぞと仰せられたのであろう。』ということです。】



 しかし、「戦争や侵略を正当化する『スローガン』『標語』だったことを軽く見ている」とのステレオタイプな批判を受けて、翌18日付の記事で次のように弁解しているところを見ると、歴史に対する深い認識から発せられたものではなかったように思われる。



【この言葉が、戦前の日本で、他国への侵略を正当化する原理やスローガンとして使われたという歴史は理解しています。侵略を正当化したいなどとも思っていません。私は、この言葉が、そのような使い方をされたことをふまえ、この言葉の本当の意味を広く皆さんにお伝えしたいと考えました。】



 三原じゅん子という人物からこの意外な言葉が発せられたことがニュースとして話題性があり、戦後70年ということで新しい談話を発表する予定の安倍政権を牽制する意図で、親中派議員の思惑からなされた発言かもしれない。あるいは、安倍首相周辺が彼女にそう言わせたのかもしれないが、いずれにしても深い政治的意図が背後にあるのは間違いないだろう。

 彼女の党内における政治的人脈を知らないのでどちらかわからないが、戦後70年という節目の年に、この言葉が取り上げられ、その意義、そしてそれがタブー視されるに至った歴史的経緯が国民の前に明らかにされることは非常に大切なことだと思う。

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